こんにちは。
今日は ドイツにて買い付けました、 ミュンヘンオリンピックのポスターについてのお話です。

今大会はドイツ人デザイナー、Otl Acher (オトル・アイヒャー)が総合デザインを手がけた大会。ピクトグラムのデザインなど数多くの功績を残しています。
彼については他にすごく勉強になる良い記事がネット上にもたくさんありますので、是非そちらで一度ご覧頂いたほうが良いかもしれません。ということで、親切なのか不親切なのか分からないリンクを下に。

(google 検索 オトル・アイヒャー)

アイヒャーが手がけたロゴデザイン



さて、今大会ではアイヒャーの手がけたポスターデザインの他に、アイヒャーと共にウルム造形大学を立ち上げたMax Bill (マックス・ビル)、バウハウス出身の画家 Josef Albers (ヨゼフ・アルバース)、日本からは荒川修作(ちなみに名古屋出身)などの 28組の世界的有名デザイナー、またそれに加え当時ドイツで活躍していた若手デザイナー7組を加えた計35組によるアーティスト・シリーズというポスター群を製作しました。

またその前者の28組ポスター群は200部限定の直筆サイン入りのもの、世界4000部限定のもの、部数制限のないオープンヴァージョンと3バージョンが存在します。

その中で、NO AGEには若手シリーズの3組のものと、イタリア人画家Piero Dorazio( ピエロ・ドラツィオ )のもをストックしています。


by Alfonso Hüppi
by Günter Desch
by Gerd Winner


上記3枚は若手(といっても今ではかなりお年を召しているのです。)シリーズより。サイズは一般的なA1サイズでフレームも選びやすいです。

また、Gerd Winnerのポスターのモチーフはミュンヘンオリンピックのメイン会場・ オリンピアシュタディオン 。下の画像を見ていただくとその特徴的な屋根の形が良く分かるかと思います。


wikipedia-Tobi 87 – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4552169による


そして、こちらは28組のデザイナーシリーズから Piero Dorazio( ピエロ・ドラツィオ )のも です。
こちらサインはありますが、これはプリントで直筆ではありません。また、左下部のアイヒャーのロゴの下に”Reproduktion Plalate”=複製ポスターを意味する表記が無いため、4000部限定のヴァージョンと言えます。
サイズは1020mm×640mm 

by Piero Dorazio
左下部のアップ

現在こちらのポスターはフレームの関係上ロールにて保管していますが、ご覧になられたい方は是非お気軽にお尋ねください。

様々なヴァージョンが楽しめるミュンヘンオリンピックのポスターたち。
アイヒャーの手がけたパンフレット、切手、会場の地図からスケジュール表に至るまで・・・一大会でかなり奥の深い大会であったことが現在でもこの魅力的なヴィジュアルデザイン達から伝わってきます。
そこにかけたアイヒャーの情熱と、その信念を知るとこれが涙物です。映画になります。

また、他のデザインをお探しの方は捜索などもできるかと思います。是非一度、ご相談ください。

もちろんコレクションも良いですが、インテリアとしてのポスターというと意外と選択肢が狭いように個人的には感じています。ですが、絵を飾るようにお部屋の顔になりますし、大きさがある物が多いので印象や雰囲気をぐっと変えられます。またそのポスターがヴィンテージならば、そこに思いを馳せることも。

とここまで、47年前のオリンピックのお話でしたが、
あと1ヶ月足らずで、オリンピックイヤーですね。
2020年、と文字に起こすとなんだか未来。
アイヒャーが目指した理想のオリンピック、理想の未来に近づいているのでしょうか。
それもきっともうすぐ分かるはず。 
それでは。

Posted by:noage

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