60年代後半よりインテリアデザイナーとしてデビューし山本耀司のショップデザインや、イタリア人建築家アルド・ロッシが設計を担当した門司港ホテルのインテリアデザインなど国内外を問わず常に第一線で活躍をつづけた日本人デザイナー・内田繁。
オランダPastoe社より発売されたHorizontals A-lineは、1999年にデザインされ2001年のミラノサローネにて先に発表された木製のHorizontalsのアルミ仕様として発売されたバージョンです。
左右に動作する「引戸」という日本的独自の文脈に着目し、常に開放されていることを前提としている襖から見る日本的な空間概念をプロダクトに落とし込んだウォールユニット。
また古来より框(かまち)と呼ばれる枠組みの中で動作する引き戸という構造を、本体外側の上下に溝を彫り、その本体に覆いかぶされるようにコの字に曲げられた扉を配置することによってより空間に溶け込みやすく、内田氏がしばしばデザインの重点に置く「要素の排除」をより効果的に体現している。
また同時に、扉と本体との距離を数センチ開けることよってできた絶妙な「間」によって解放感と軽快さを併せ持ったアイテム。
この扉のアイディアは発見だったと内田氏も著書の中で述べています。*1
今回入荷のアイテムはCDサイズが2段DVDサイズが1段の組み合わせで、とても良いコンディションを保っています。
*Sold
Thank you!
- country
- The Netherlands
*1 内田繁: 「家具の本」, 晶文社, 2001 ,P240
references:
内田繁: 「家具の本」, 晶文社, 2001
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