自分の事についてお話しするのはあまり得意ではないですが、ここで自己紹介を。
NO AGEは、主にヨーロッパヴィンテージを中心に販売しているインテリアショップです。
店主自ら現地ヨーロッパへ出向き買い付けたものを、ここ日本で修繕・メンテナンスし販売しています。2017年に立ち上げ、2019年に実店舗をオープンしました。
店主の僕は、大学を卒業後しばらく道が定まらず色々なことに手を出しましたが、後に海外に本店のあるインテリアショップに就職します。それも、自分の好きなことができてかつ海外に行けそうな仕事がしたかった、というとてもわがままな理由から。
というのも、祖母を筆頭になぜだかわからないけどやたらと海外志向の一家に育ち、海の向こうと、空ばかりみて育って来たことから逆にそれくらいしか目標がありませんでした。
そうして、ショップに就職した僕はまず配送の担当になります。
当然のことながら、家具は重たいです。重たく、大きい。
それは長く使っていける物であれば、ある程度の重量のあるものが多いです。
ただその重みは、今後何十年に渡るその人達の人生に比例している様にも感じました。
その人生に添い遂げていくものたち。
どこかこの「重み」が僕を魅了し、より深くこの世界へ引き込んだきっかけになったと思います。
そうして日々良質な家具たちに囲まれているうちに、そのデザインの背景に惹かれていきました。
ヴィンテージとしてカテゴライズされている、その源流たちは紐解けば紐解くほどに面白く、現代の家具や技術、日用品とも深く関係しているその背景に大きな興味を持ち始めました。
また、一方で数年間のショップ生活の中で「ただの高級品」でしかないデザイナーズ家具の境遇にも遭遇する場面が少なからずありました。ステータスとして使い捨てられていくことも、やはりあったのです。
この二つの「興味」と「違和感」が「既にあるもをを使っていく」ヴィンテージ家具の修繕という結果を生み出し、その後ショップを退職。その後ヴィンテージ家具店へ転職し、2017年からNO AGEとして少しずつ活動をしてきました。
NO AGEで扱う家具は決して安いとはいえないかも知れません。ですが、一部の限られた人たちにしか手の届かない高級品でもありません。
長く愛着を持って使っていただけるものをできる限り、海を越えて集めてきているつもりです。
「年齢を持たない」と冠したこのお店ですが、それは一見ヴィンテージとは矛盾する名前にも取れるかと思います。ですが、究極的に言って僕にはヴィンテージも新品も同じに思う部分があるのです。
優れたデザインは時代を超えていつまでも新鮮であり続ける。
そしてそれに出会ったときの自身の気持ちは、きっといつまでも新鮮に思い起こすことができる。
そう信じてこのお店を立ち上げました。
スケートボードなどで使われる「スタイル」という言葉があります。
それはよく言う北欧スタイルやヨーロピアンスタイルのようなテイストのことではなく、その人の動き方や、仕草や癖にも近いことを指します。
そのスタイルを見れば、その人のことがわかってしまう様な。
NO AGEはその人のスタイルをかもし出す「パーツ」を販売していきたいと思っています。
部屋はその人を色濃く移す鏡でもあります。
何も無い部屋、ごちゃごちゃの部屋、すっきりとした部屋。
どんな部屋でもきっとその人があわられている事が一番素敵なことだと思います。そこにはきっと、自分だけが好きなものが多くあるから。
そして願わくばそのスタイルが、いつまでもその人とともにあるように。
「なにか面白いもの無いかな?」
と、フラッと立ち寄って頂ければ幸いです。
あなたの部屋においてもらえるようなアイテムを、発信し続けられるよう頑張っていきます。